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「このちっぽけな壺、この壺は我が魔法一族に代々受け継がれて来た家宝の1つ」
「今こそ、その力を皆様にお見せしましょう。」
そう言うと、マントラを唱えながら壺を噴水に向けた。
ゴゴゴゴゴォ~。耳をつんざく様な轟音を上げながら水が壺の中に吸い込まれていく。
噴水の水を残らず吸い上げても、壺はケロッとしたまま少しの変化もない。
一時、人々は余りの出来事に息を吸う事も忘れて茫然と見つめている。
次の瞬間、ヤンヤの拍手と大喝采の嵐
「私こそが5つの王国の中で最高にして絶対無比の大魔法使い。」
魔法使いの得意満面の笑みといったら、あなたにも見せたかった。
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