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「マジマジ」
「いつもだるそうに講義やってるのに」
「そうだな」
「そんなにニセンザイ古墳が好きなのかな?」
「さぁな。でも、教授の機嫌は悪いよりいいほうがいいだろう」
「それはそうだけど」
テンション高すぎるのも怖くないか?
「今日ってどこ行くんだっけ?」
男子に聞かれ、カバンから計画表を取り出す。隣から男子がのぞき込む。
「計画表の意味がないくらいに何も書き込まれてないよな。それ」
「うん」
行く前にあった部活で私たち一回生が配られた計画表。それはA4サイズの紙にでかでかと計画表と書かれ、その下には集合時刻と場所。後はニサンザイ古墳に行くということしか書かれていない。
「まぁ、とりあえずニサンザイ古墳にいくんだよ」
「あぁ。そうだな」
私と男子は今同じことを思っているだろう。なんでわざわざ計画表を作ったと。
「そういえば、小林って何学部だっけ?」
「経営」
「経営かぁ」
「鈴木は?」
「俺?俺は文学部」
「歴史専攻?」
「うん」
「だから考古学研究会はいったんだ」
「まぁ、そうだな。何か部活には入っておきたかったし。小林は何で経営なのに考古学研究会来たんだ?」
「え?歴史が好きだから」
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