1章

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「マジマジ」 「いつもだるそうに講義やってるのに」 「そうだな」 「そんなにニセンザイ古墳が好きなのかな?」 「さぁな。でも、教授の機嫌は悪いよりいいほうがいいだろう」 「それはそうだけど」 テンション高すぎるのも怖くないか? 「今日ってどこ行くんだっけ?」 男子に聞かれ、カバンから計画表を取り出す。隣から男子がのぞき込む。 「計画表の意味がないくらいに何も書き込まれてないよな。それ」 「うん」 行く前にあった部活で私たち一回生が配られた計画表。それはA4サイズの紙にでかでかと計画表と書かれ、その下には集合時刻と場所。後はニサンザイ古墳に行くということしか書かれていない。 「まぁ、とりあえずニサンザイ古墳にいくんだよ」 「あぁ。そうだな」 私と男子は今同じことを思っているだろう。なんでわざわざ計画表を作ったと。 「そういえば、小林って何学部だっけ?」 「経営」 「経営かぁ」 「鈴木は?」 「俺?俺は文学部」 「歴史専攻?」 「うん」 「だから考古学研究会はいったんだ」 「まぁ、そうだな。何か部活には入っておきたかったし。小林は何で経営なのに考古学研究会来たんだ?」 「え?歴史が好きだから」     
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