第一章 2話 『冒険者としての第一歩』

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第一章 2話 『冒険者としての第一歩』

・・・・・・というわけで、女神シャウルだかが、言ってたギルドセンターに行ってみるか。 どこかの王都の街のようなところにあるレンガで出来た一本の道の上を今まさに冒険者になろうとしている者が歩いていた。 街ではキャッキャと騒ぎながら走り回る子供や、買い物を楽しむ大人達、武装した騎士の人々や冒険者が彼方此方歩き回っていた。 そして十分ほど歩いたところに大きく『Guild center』と記されている教会のような見た目の大きな西洋風の建物があった。 カフェなどでよく見るベル付きのドアでギルドセンターの中に耀が入った合図が鳴り響く。 陽気にお酒を飲んでいる二三人のお兄さん方や、パーティー募集の張り紙や呼び込みをしている冒険者の姿も見られる。 すると、窓口のようなところにいる一人の女性に呼び止められた。 「新しい冒険者の方ですね。ようこそギルドセンターへ私はここの窓口担当していますイーラ ネーティと言います。早速ですが、あなたの能力を確認して就職できる職業を調べたいと思うのでこちらの機械の中に入って下さい。」 案内されたのは公衆電話ボックスのような人間一人が入って満足な位の機械だった。 機械に入っていくつか質問項目に答え、そのまま背筋を伸ばしてまっすぐ立ち、数秒で確認が終わった。 「お疲れ様でした。結果の方なのですが、どこのデータかよく分からないのですが、あなたにはリーダーとしての資格と周りを守る能力があることからおすすめ職は上級職のパラディンです。これは上級者向けなので、初心者のあなたにはとても難易度の高い職業ですが、慣れてしまえばかなり有力な職業です。」 ・・・・・・おお、いきなりパラディンかなかなかいいものをおすすめして貰えたな。これはなっとくべきだろう。 「分かりました。俺、パラディンになります。」 「かしこまりました。それでは初期の武器としてスピアーとナックラーの二つと鎧はレザーアーマーと帽子に皮の帽子をプレゼントします。これからのあなたの健闘を祈ります。どうぞ行ってらっしゃいませ。」 耀はそのまま彼女に礼をして、ベル付きドアを再び開けて外へと出た。 これから何が待ち受けているのだろうか……
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