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「だ、れが、そんなことを?」
「綿貫に決まってんじゃん。連休前にみんなに宣言してさ!」
ナニソレ??
「衣笠は俺のモノだから触るなって。そんな事言いっ放しで旅行行ったらイロイロ想像しちゃうだろ? みんなお年頃なんだから。
で、ネットで調べまくったのよ、みんなで。ヤりかたとか、動画とか、わんさと!
んで、山盛り見ちゃったら試したくなるじゃん? で!」
うわあ、想像したくねえ……!
「……で、俺も目覚めました」
高野、ドヤ顔でそう言い切られても、僕にはコメントのしようがない。
「ゴールデンウイークは、僕ひとりで実家に帰ってたよ。ホントに。
え?待って。頭が追いつかない。僕と綿貫だけノンケなんだと思ってたのに……どうゆうこと?」
「え!? マジで? ホントにお前ら付き合ってないの??」
僕が頷くのを見て、高野が頭を抱えた。再起不能だ。HPゼロだ。うおーー! と、ひとしきり呻いたかと思うと、いきなりガシッ! と、僕の肩を抱いた。
「衣笠ぁ、綿貫の奴、とんでもないタヌキだな……。お前にちょっと同情する。
とんでもない奴に惚れられてちゃったなあ」
ほ?惚れ……??
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