[きぬ] HPゼロ

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 14時の時報で僕は職場から解放された。追い付かない頭のまま、バックヤードに引っ込む。 着替えて、通用口から出たら、そこにはいつものように綿貫が待っているだろう。  眩暈を覚えてロッカールームのベンチに倒れこむように座った。  僕は騙されているのか? いや違うな、あいつは嘘は一つも言っていない。  外堀は埋まってるって高野が言った。  ジタバタ抵抗するだけ無駄なのか? 友達じゃダメなのかな……  僕はどうしたらいい?
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