*◆*一歩*◆*

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「彼氏作ろうとか思わないの!?」 「そう言われても……興味ないんだもん」 視線を合わせず、前を見たまま答える。身長が私より高い美樹を見ながら喋ると、上目遣いで甘えてると、言われるからだ。 「亜紀はさ、もったいないよ。頭もいいし、顔もかわいいし、性格も…………悪くないのに」 微妙な間に。 「なによぉ~! その間は!!」 ちょっと性格が悪い風に聞こえたから、口を尖らせた。 「冗談だよぉ~」 舌をペロッと出しながら、イタズラな笑みを浮かべる。
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