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「彼氏作ろうとか思わないの!?」
「そう言われても……興味ないんだもん」
視線を合わせず、前を見たまま答える。身長が私より高い美樹を見ながら喋ると、上目遣いで甘えてると、言われるからだ。
「亜紀はさ、もったいないよ。頭もいいし、顔もかわいいし、性格も…………悪くないのに」
微妙な間に。
「なによぉ~! その間は!!」
ちょっと性格が悪い風に聞こえたから、口を尖らせた。
「冗談だよぉ~」
舌をペロッと出しながら、イタズラな笑みを浮かべる。
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