13882人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
でも、たまに美樹は、かなり恥ずかしい事を言うんだよね。
「でも、亜紀と一緒の高校でよかった、うちら親友だもんねぇ」
笑顔でこんな事を普通に言える美樹が、私は好き。私は逆に、恥ずかしくて言えない。
「え゛ぇ私は、また美樹と一緒なの!! ってちょっとガッカリ」
なんて、照れ隠しで言ってしまう。そんな私の言葉に、ぷぅって口を膨らますの。
「変な顔」
「ひど~い」
そんなこんなしながら、学校へとゆっくり歩いた。
あちこちで、新しい制服に身を包んだ新入生が、楽しそうに、希望に満ち溢れた表情で歩いている。
あと、緊張しているのか、顔が引きつってる人もいた。
最初のコメントを投稿しよう!