*◆*一歩*◆*

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学校も見えてきて、次第に緊張してくる。 「なんか、緊張するんですけど」 美樹の顔も緊張している。 「ほんと、ドキドキしてきた」 緊張で口数が少なくなっていた。 笑っても、さっきの人みたいに、顔が引きつっているような感覚におそわれる。 笑顔ひきつってないよね? そう心配していると、自然と背筋もピンと伸びていた。 校門の前に着くと、デカデカと看板に『入学式』とかいてある。 これからの高校生活、どんな事がまっているのか、期待と不安でいっぱいだった。 美樹と一緒に、部活にでも入ろうかな。 とか、 友達出来るのかなぁ? そんな事を考えながら、学校への始めの1歩は、美樹と手を繋いで、笑顔で踏み出した。 この時は、普通に笑えていた気がする。 これから始まる高校生活の第一歩を、祝福するかのように小鳥たちも、歌っていた。
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