-漫才?-

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 「…スイマセンでした…」  私とバニラは、立ち上がって、周囲の人間に向かって、ペコリと頭を下げた。  それから、席に着いて、無言で、食事に戻った。  そして、二人して、黙々と食事をして、店を出る。  会計の際に、出された金額は、バニラの言った通りだった。  私は目の前が真っ暗になったが、手持ちのクレジットカードで、払おうとした。  すると、私の頭越しに、  「…これで、お願い…」  と言って、バニラがクレジットカードを店の従業員に渡した。
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