自販機の少女

2/4
前へ
/57ページ
次へ
世間では、俗にいう夏休み。 子供が走りまわる光景が至る所で見られた。 太陽の眩しさがつらくて、オレはサングラスをつけて下を向いて歩いていた。 道の向こうから、見慣れたユニフォームの集団が走ってきた。 見知った顔ばかりのヤツらは、オレに気づくことなく、汗くさい風をのこして横を通り過ぎていった。 暑いのにご苦労なことで。 ヤツらが見えなくなると、オレは自販機まで軽くジョギングしながら向かうことにした。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加