■第2話 幼馴染との関係

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 そのまま二人で歩き出すも、何を言っていいかも分からず二人の間に沈黙が流れる。言いたいことがあるはずなのに、言葉に出来ない。結局、その後もまともな会話のないまま家に着いてしまった。 「じゃあ美奈、また明日」 「ええ、おやすみなさい」  気まずい雰囲気ながらも別れの挨拶を交わし、俺と美奈はそれぞれ自分の家の門をくぐり別れる。結局仲直りをするには至らなかったが、先程少し話した際、店で感じた美奈からの嫌悪感のようなものは、薄れたように思えた。  明日、美奈の機嫌が直っていることを祈ろう。そう思いながら、重い気持ちで玄関の扉を開いた。
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