壱腐 私が昌美です

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「……」 「どうせ、いつものあそこでしょ?」 「んまぁそうだけどさ」  やれやれと、紀三は頭を掻いた。 「あ、そうだ。あそこ、ついにバイト雇ったんだ」 「え? どうせ学生でしょ~」  学内だと、一応ヲタということを隠しているのが昌美だった。サークルなども特には入っていない。対する紀三は剣道部に所属していたが、引退となって今は暇という有様だった。 「ううん。大学の子じゃないよ。それなりにイケメンだぞ?」 「……おk、いく」              ・
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