台風

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「あー、今日も雨かぁ…」 「おねーちゃん、やっぱり雨女?」 「間違いないね。」 「うん、間違いないね。」 万里の言葉に、三つ子の兄弟は今日も声を揃える。 敬老の日の午前九時頃、洗濯物はベランダに干してるが午後から晴れるとの事で、そのままにしてる。 「まっ、その内止むでしょ。」 「おねーちゃん、本当?」 「本当本当。」 ビュウゥゥ… 風が強くなってきた。 万里は寒くなってきたので窓を閉める。 「風強いよー?」 「うん、強いねー。」 「今だけだよ。大丈夫だって。」 外は、晴れ間が見えてお日様が眩しいくらいに部屋の中を照り付ける。 「ほらー、おねーちゃんの言う通りでしょ。」 「ホントだー。」 「さすがおねーちゃん!」 「うん、さすがだねー。」 普段は弟達の言う事は本気にしない万里。 今日は他の家族は友達の家にお泊まりや同窓会とかで出掛けてる。
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