初めて結ばれた時の出来事

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 熱くざらりとした舌が僕の胸の突起を舐めあげて、軽く歯で噛む。  ぞくりとした奇妙な快感が僕の中に走って僕は、居ても立っても居られない。  なんで僕がこんな目に、と思うのに初めて知った快楽に流されかかっている自分に僕は気づく。と、 「なかなかいい反応じゃないか。いじめるまでもなさそうだな」 「う、うぎゅ、胸だけでこんな感じさせられるなんて」 「本当に可愛いよ、リオ。想像以上だ」 「そ、想像って……ぁああんっ」 「好きな相手に欲望を感じるのは当然だろう? 妄想の一つや二つくらいする」 「そんなぁああ……」  といった話をしながら僕は胸をいじられて、気づけば快楽に身を委ねかけていた。 けれどそこで胸をいじるのを止められる。  あともう少しでいけそうだったのに、そう僕が思っているとそこで、 「それで、一応孕む薬は持ってきたけれどどうする?」 「がくがくぶるぶる」 「まずは体から落とさないといけないようだな。たっぷり気持ちよくさせてやるよ、リオ」  などと僕は言われてしまった。  それを聞いて僕は逃げ出したくなってしまった訳だが、そこでエドワード王子の指が奥まった部分に触れた。  軽くつつかれただけで僕はびくっとなってしまう。  そこでほんの少し暖かいものをそこに感じると、 「これで準備完了。解したりしなくていい魔法の開発は、なかなかいいよな」 「……え、えっと。なんで今僕の前で服を脱いでいるのでしょうか?」  僕のその問いかけに、エドワード王子は嗤った。 「リオの中に挿入するためだ」 「ひ、ひいいいっ……」  そこでエドワード王子が上半身裸になった。  意外に筋肉質な体つきで、見ていると羨ましいものだった。  束の間見惚れてしまった僕だが、すぐに僕は悲鳴を上げた。 「ま、待って、無理、無理」 「何がだ」 「だって大きいし!」  エドワード王子の欲望にそう僕が返すとエドワード王子がさらに嗤う。 「この程度大丈夫だから」 「……エドワード王子はそういった経験が?」 「ない。リオが初めてだ」 「経験無いなら大丈夫か分からないじゃないですかぁあああ……あっ」
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