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「一番でっかい奴だよ。ほら、この前家の中で暴れた」
呆れ果て諦めたように
煙草に火をつけ
「あっちの方も相当でかかったぜ」
「何?!」
悪い弟だ――。
由莉はテーブルに足を乗せにやにやしながら半狂乱の冬馬を煽る。
「ど、どうするつもりですか?」
「決まってるだろ!首をはねてやる!」
「なっ……!」
包丁を握りしめ
今にも襲いかからんばかりの形相で
廊下へ飛び出してゆく冬馬を
「そんなことしないで下さいっ……!」
僕は何とか引き止めた。
「そんなことより……これをどうにかして」
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