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和兎は何のためらいもなく両膝を突くと、頭を下げた。
「悪かった。許してくれ」
「おいおい、マジかよ」
「狂犬が、謝ってるぜ!」
「お前、本当にあのガキに惚れてるのかよ。そんなにあのガキのチンポは良いのか」
和兎は嘲りを無視して言う。
「コレで良いのか」
和兎が顔を上げようとすると、「誰が顔を上げて良いって言ったんだよ!」と鋭い声が飛び、額を床に押しつけるように踏まれた。
額をしたたか打った。
つむじの辺りを踏みにじられる。
「頭がたけえんだよ、頭がッ!」
男たちの哄笑が響いた。
それからしばらくされるがままになっていると、
「よーし。もう良いだろう。顔上げろ。立て」
和兎が言われた通りにした瞬間、
「おらあ!」
男のだみ声と一緒に腹に衝撃を覚えるや、身体をくの字に折った。
「っ!」
その瞬間、呼吸が出来なくなった。
痛みよりも何よりも衝撃に打ちのめされる。
そうして両膝を突いた次には顔を蹴られ、床に身体を強く打ち付ける。
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