216人が本棚に入れています
本棚に追加
「――和兎、気持ち良かったよ」
「ひ、尋」
呆然としている和兎に笑いかけた尋が起き上がると今度は彼が上になる。
抵抗することなどそもそも考えられず、されるがままになった。
唇を奪われた。
「やめろ、今、お前のを咥えたばっかりだ」
「駄目なことないよ。和兎がしてくれて嬉しかったんだもんっ」
尋は目を喜びに細めながら、ズボンを脱がされる。
そうして一糸まとわぬ姿にされた。
その間も口内を舌先でいじめられ、こぼれた唾液をしゃぶられた。
「おいしい。和兎のツバ、甘くてとってもおいしいよっ」
「ぅぁああ……や、やめろぉ、そんなに、い、いじるなあ……っ」
深い愉悦のあまり涙がにじんだ。
瞬きすると頬を温かなものが流れていった。
尋が指先で乳首をまさぐる。
「ん!」
(くそ、結局またこんな感じかよ!)
最初はあのまま尋を好きなように出来ると思ったのも束の間のことだった。
いつものように尋から愛情を注がれる立場へ戻ってしまう。
口づけがほどかれると、たちまち和兎は不安な――まるで突き放されたような孤独感に襲われた。
「和兎のここ、すっごくいやらしくなっちゃってるね
「バカ、み、見るなよ」
「……和兎だって僕のを見たじゃない」
「それとこれとは。っていうか、お前の方が圧倒的に俺を好き放題してきただろうが」
声にも力が入らない。
尋はそのまま嬉々として反り返ったものをしゃぶる。
最初のコメントを投稿しよう!