第五章 心の行き着く先(2)※ベッドシーンあり

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「ああ!」  さっきとは立場が入れ替わり、声をあげさせられる側になる。  それもさっき、和兎がやったのは尋の見よう見まねだったが、尋は完全に和兎の勘所(かんどころ)を掴んでいる。 「ず、ずるいだろ、こんなことぉっ!」  悔しさ一杯で思わず声を上げてしまう。 「ずるいって何が?」  尋は責めながら、純真な視線を向けてくる。 「お前ばっかり、俺の、弱いところを知っていて、だよっ!」  和兎は恥ずかしさ一杯で叫んだ。 「えへへ、和兎が喜んでくれて嬉しいよっ」  嬉々とした尋がますますやる気になって裏筋を刺激し、先端部を舌先でまさぐる。  こみあげる悦美をこらえられるはずもなく、和兎は呆気なく果ててしまう。  尋は噴き上げるマグマを一滴もこぼすことなく嚥下する。  その凄艶な様子を、和兎は半ばぼうっとしながら見つめた。 「これでおあいこだね」 「あぁ……」  股間はびくんびくんと戦慄き、さっきよりも強く脈打つ。  一度出した程度では全然足りない。 「まだ和兎は出し足りないみたいだねっ」 「尋」 「大丈夫。ちゃんと和兎を気持ち良くするから」  和兎は俯せにされると腰を高く持ち上げられた。 「いくよ」  今では馴れ親しんだ尋の重みが腰を押すや、熱い肉塊の感触がぐっと割り開いた。
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