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「はあ、……じゃあ、そのレポート、終わらせるか」
「え?」
「今のところ、ナンパされた、までクリアだろ?…酒飲みには行けないから、カラオケとかか?…遊びたいとこ、ある?」
「なんにも考えてなかった……」
「じゃ、とりあえず出よ?」
「うん」
陸と2人で繁華街歩いた。途中で私が人とぶつかったりして、手を握ってきた。
わ、嬉しいかも。
これ、デートっぽくない?
って、バイト!バイト!
2人でカラオケに入った。
私、身分証明書の呈示求められて、『青少年保護育成条例』ってので夜の11時までだって。
カラオケ、私滅多に来ない。
恥ずかしながら歌ったら、自分でわかる『音痴』で、陸にめちゃくちゃ笑われた。
ムカつく。陸が入れた曲に採点モードつけてやった。
ちゃんと歌えないと画面が消えるらしい。
………ムカつく。歌いきったし、上手い。
で、私も採点モードやられた。
1番さえ歌えない!!
「なんでー?そんなに音痴ー?」
「わはははは!ひーっ!ひーっ!腹痛い!腹痛い!笑える!」
ムカついて童謡にしたけど1番まで!
これ、わざとじゃないの?!
「紗季、腹痛い!腹痛い!もうやめて!わはははは!!」
「最後まで歌えない!サビまでいかない!機械がおかしい!」
「がはははは!!」
あっという間に11時になってカラオケ出された。
「やだー!次の時はもう絶対に歌いきるー!」
「もう、めちゃくちゃ面白かった!!腹筋鍛えた!!また来ような」
「次は違う店にするー!!」
「わはははは!!ひーっ!ひーっ!」
陸、めちゃくちゃ笑ってムカつく。
カラオケ、嫌い。2度と歌わないから!!
2人して繁華街歩いて、駅の裏道に入った。
「陸、次はどこ行くの?」
「まあ、時間だし、王道コース」
やたらに看板が眩しい道になった。
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