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「紗季、何考えてる?…さっきから赤くなったり青くなったり」
「か、顔に出てた?」
「思いきり」
「ははは………ナンパってさ、最終目的、やっぱりセックスかな?」
「そりゃそうだろ。なんで?」
「はは………バイトでナンパされないといけないの。……今日週末だし、行かなきゃ…」
「はあ?なんのバイトなんだよ?」
「き、聞かないで……ご飯たべれないから。洗濯機買いたいし」
「阿呆!!そんなん聞いて帰すか!!1から話せ!!」
「じ、実は………」
陸に内容話した。
「バカ!!やるな!なんでそこまでするんだよ!」
「本当だよね……でも、洗濯機欲しいから、とりあえずナンパされに行かなきゃなの……ご、ごめん」
もう、本当に惨め。
逃げるように陸のマンション飛び出た。
「あ、待て!!」
すみません。待てません。
で、アパートに戻って、わざわざ胸元開いた服にタイトミニのスカートに着替えて、アパート出た。
確か○○駅の広場。…ベンチ。
すぐに声かけられた。チャラいお兄さん。
この人と、するのかな?……って思うとなんかダメ。
「すみません。待ち合わせしてるんです」
しばらくしてまた次の人、けっこうなお年に見える。
「お小遣い、あげるよ?」
………ナンパ違う。無理!
なんだかんだ選り好みしてるかも。もう、2時間くらい居るし。
よし。覚悟しなきゃね!!
次の奴がブサイクだろうがハゲだろうがデブだろうが、次の人で決める!
目、瞑って我慢したらセックスなんか終わるんだ!
処女じゃないし、いい!!
目の前、私に向かって一直線に来る人が………
なんで陸う?!
「暇?…一緒にとりあえずご飯行こ。ちゃんと食べろ」
「あの、ナンパ待ち……」
「ナンパした!『暇?ご飯しない?』誘い文句だ!文句言うな!」
お腹、ぐうぐう鳴ってた。
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