引っ越しました☆

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見ているだけでお腹が空く店構え。 「めっちゃ美味しそうなお店ですね」 「そう、美味いんだよ。そして安い。良い所しかない」 にゃんこさんが真面目に答えてくれる。 入り口直ぐの4人掛けのテーブル席に座り、青椒肉絲とか餃子とか麻婆豆腐と共に青島ビールを頼んだ。 暑くて喉が乾いているので、さっぱりしていて飲みやすい青島ビールがピッタリ。 ついガブガブ飲んでしまう。 いい感じにほろ酔いになった頃、 「マスターに紹介したいから、そらのおさかなに行こうよ」 とにゃんこさんが言うので、3人で向かった。 中華料理店を出た頃にはすっかり夜だ。 「ここからどの位、歩くんです?」 と、にゃんこさんに訊くと、 「2分くらい」 と言うので、 「近いですねー」 と相槌を打つと、 「だから、生存報告も兼ねて毎日通ってる」 との事だった。 七草さんの方は会社の帰りに時々寄るのだそうだ。 仕事は企業カウンセラーで、毎日5、6人程度の悩みを延々聞いて、その毒を受け続けているらしい。 「聞く方にもさ、かなり毒が溜まるんだよね。 妻は忙しくてかまってくれないし、ここで喋って毒出ししてるんだー」 そうボヤく七草さんの奥さんは、仕事と育児で手一杯なんだそうだ。 何となく尻に敷かれてそう。 失礼だけど。     
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