第零章

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「お前が好きだ」 『え』 高1の冬、当初から片想いしていた先輩に告白されて付き合いだした。 そして 「お前は俺のことなんか・・・全然、好きじゃなかったんだな」 『え』 高2の秋、その相手からフラれた 馬鹿だと思った きっとあの人にあんな事を言わせてしまったのは私に言葉が足りなかったからだ あの人はいつも言ってくれたのに 大事な言葉、嬉しい言葉を沢山くれたのに 私からは何も言わなかった 恥ずかしくて 言わなくても態度で伝わると思ってたから 本当に馬鹿だったと思う。 けれど私はまだ未練がましくあの人のことが好きだったりする 高校を卒業しても 大学を卒業して就職した後も もう2度と会えないあの人を想い続けている その証拠に誰とも付き合ってこなかったし、誰も好きになれない 本当に自分は馬鹿だと思う。
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