第肆章

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またまた私の願いとは裏腹に芦坊副編集長から言葉が飛び出てくる 『なんですか、それ・・・冗談言わないで下さいよ』 「だから!冗談なんかじゃねーよ俺は本気だ」 本気? 何言ってんだこの人 大体今までそんな素振り一度も見せなかったくせに 私が信じられないと言った様子で芦坊副編集長を見てると芦坊副編集長は再び言葉を紡いだ 「お前が好きだ」 『な・・・』 「正直これは今さっき確信したばかりだ」 『そんな・・・』 そんなの嘘だ 「けどこれは冗談でも嘘でもねぇ、俺はお前が好きだ」 『わ・・・私は』 好き・・・芦坊副編集長が私を 私は 私も貴方のことが好きです 高校生の頃からずっと ずっと、変わらず ずっと変わらず貴方だけを思っていた その芦坊副編集長が私を好きだと言う 嬉しい 嬉しい!・・・けど 『私は嫌いです』 ほぼ無意識、私の口から出た言葉は自分の本当の気持ちを否定をするモノだった。
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