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(いったいどういうことなんだ?)
事情のわからない少年が困惑していると、丸メガネの男が意気揚々と戻ってくる。
「よしいいぞ! どんどんネタが降ってくる、俺は天才だっ、俺に怖いものはないっ! 待ってろ締め切りめ、ぬわーはっはっは!!」
わき上がる衝動を堪えきれず、両手をまっすぐに突き上げ大股開きで店を出ていった。
「あ、ありがとうございました……」
おきまりの挨拶を口にし、少年は呆然と見送った。そこへ店長がゆったりとした足取りで近づいてくる。
「あ、店長。いったいなんだったんですか?」
「まだ説明していなかったね。いまのようなお客様は私のほうで相手をするから、キミは取り次いでくれさえすればいい」
「でも、あの……」
「わかったね?」
「は、はい、わかりました」
説明を求めるも店長の押しに負け、少年は渋々承知するよりしかたなかった。
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