黒髪の神官長

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黒髪の神官長

 ひやりと冷たい漆黒の一束を手に掬う。心地よい重みは、手にしたそばから指の間を滑り落ちていく。その心地よさに、ジャムシードは目を細めた。  生まれてから一度も切られたことがないという艶やかな髪は、ジャムシードの手元から皺の寄ったシーツの上を波打ちながら這い、広いベッドの端まで続いている。  叫んだことなど一度もないような透き通った声が、今はくぐもった呻きに変わっていた。水甕一つ持ったことのない細腕。白い肌は織り上げたばかりの布のように、シミ一つ無い。代々、王子の一人は乳飲み子のうちから神殿へ入り、神官長として大事に育てられるのがこの国の習わしだというから、本当に傷も痣も出来たことがないのかもしれない。  まとっていた神官用のトーガは、筋骨逞しい二人の男によって踏み散らされていた。下着も剥ぎ取られ、珠のように大切にされてきた若い神官長は、浅黒い男の屹立を前後から食まされている。  いっぱいに開いた口は喉奥まで男を迎え、唇の端からは泡立った白濁が細い喉まで線を引くように垂れている。二人の男によって代わる代わる苛まれ、突き入れられた後ろは柔らかく綻んで、長大なものを根本まで安々と受け入れた。     
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