黒髪の神官長

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 一番奥の更に奥まで、身体を一つに溶け合わせるように、繰り返し押し込む。苦しげな呻きばかり上げていた小さな唇から、今までと違う声がこぼれた。その声ごと口に含もうとするように、ジャムシードは大きく口を開けてアディスの唇をしゃぶり、口中をすすり上げる。  薄い耳を食むと、白い指が日焼けしたジャムシードの頬を撫で、コシの強い金色の髪の中へ差し込まれる。髪をすくように幾度も指を髪に埋めて、アディスが囁く。 「ずっと触りたかった」  先走りを溢れさせるばかりで達したことのなかったアディスの陰茎がしぶいた。  身体を震わせ、余韻に酔うアディスを抱き締めながらジャムシードも達する。  一度では足りず、小さな尻を鷲掴みにして、再び漲ったもので中をかき回すようにすると、全身を紅潮させて、アディスが歌うようにあえいだ。自身が放ったものを塗り込めるようにして扱けば、柔らかくなっていたものが微かに芯を持ちだす。裏のくびれを執拗に擦り上げると、男を深く食んだ部分が絞るように蠢いて、いい場所なのだとジャムシードに知らせた。  人払いした部屋の中、二人は幾度もまぐわった。明け方になるころ、ジャムシードは人肌のぬくもりを腕に抱えながらまどろんだ。  風が帆を叩く。船が左右に傾ぐ。  快適とは言いがたい居心地の悪さに、腕の中のものにしがみつくと、少し甲高い、笑顔の眩しい青年の声が聞こえた。 「今夜も君の幸せを願うから」
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