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「ケイター、俺この問題わかんねぇんだけど教えてくんない?」
「ケイタくん!昨日はプリント届けてくれてありがとう!すっごい助かった!
水谷ケイタ。
正直、俺はこのクラスの人気者ってやつだと思う。まぁこのクラスっていっても1学年に20人しかいないクラスだけれども。
「ねぇケイタくん!今日新しい子来るらしいよ!」
そういえばそうだった。こんな田舎に
でも転入してくるやつなんているんだって思ってたっけ。
そうこうしているうちに授業開始のチャイムが鳴った。うちの学年では唯一の20代の女教師、マユミ先生が教室に入ってきた。マユミ先生はいつも赤のバレッタをつけている。密かにファンは多いが俺は、可愛いなぁとしか思えない。やっぱりミーナに勝てる子は…なかなかいない。
そういえばミーナはどうしてるのかな。
小学1年生の時に転校してしまったミーナ。5ヶ月も一緒にいれなかったけれども、俺はその間毎日ミーナと遊んでたっけ。俺の…初恋。
「はい、では今から出席を取る前に。みんなの中で知ってる子もいるかもしれないけれど今日から私たちのクラスに新しい仲間が入ります!みんな歓迎してあげてね?じゃ入ってきて!」
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