漆黒の夜の腐海で今日もコンビニは、24時間営業中!

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「そ、そうですが」 「ここに俺の女をたぶらかした、天使系の男がいるって聞いたんだが――」 金髪のイケメンが店長に顔を近づける。 天使系とは? 明らかに隣の山田のことではないか。 必死で目線を山田に送る。 が、山田はパーカー男子とジャンプの熱い展開について語りだした。 その時だった。 「ちょ、ナニしてんの!?」 補充を終えた美波が、飛び出してくる。 そして金髪イケメンと店長を交互に見て顔を真っ青にする。 「……今、キスしてた?」 「してねえよ!」 「してないです」 「だって、顔、超近かった。え、まじ? あ、店長、その年で独身、ってやばいやばいやばい。リアルホモ」 「やばいのは君だ」 店長が真っ青になって詰め寄るが、その詰め寄った店長の肩を金髪イケメンが掴む。 「てめえ、俺の女に何?」 「きゃー。一矢―!」 「か、かずや?」  たっちゃんじゃないのか、と馬鹿な考えが浮かんでは消えていった。いや、かずや、だからかっちゃんか。 かっちゃんなら、甲子園に連れて行ってくれそうだ。 「いえい。うちの彼氏。格好いいでしょ?」 「とても」 眉毛が細いし睨みは怖かったが、そう答える。 するとかっちゃんは、堕天使系山田を見た。
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