漆黒の夜の腐海で今日もコンビニは、24時間営業中!

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「美波……」 「美波……。馬鹿だな。俺は15分じゃ満足できないって」 「でもキスぐらい」 「してねえよ、馬鹿。俺はお前だけだ」 「……」 なんとも茶番である。店長に53万の戦闘力があれば、この場の肉まん以外を破壊していたであろう、茶番だった。 「じゃあ、仲直りに、狩りに行く?」 「ああ、行こうぜ。お前、素材集めてないのある?」 「ないけど、あ、うちの店長がFG〇も友達申請してって」 「まじ? ID聞いとく?」 イケメンのくせに、オタクってなんだよ、死ねよ! リア充のくせにオタクの聖域を踏み荒らしてんじゃねえよ! 爆発しろよ! なあんて店長が思っていることは知る由もない。 「あー、俺がこいつ抱っこしたのが原因か、すまんな」 「もー。お兄ちゃんのガチムチ受! 馬鹿」 「すまんすまん。で、あいつら来るけど、どうする?」 あいつら――。 その言葉に店長は真っ青にある。 サングラス、チューインガム、だぼっとした服、無意味に剃られた剃りこむ。 こんな強そうな男の手下が、来る。 御年38歳。おっさんばかりしか客が来ないコンビニで、たまに来る女性客が癒しだった。その客が全員山田を見ていても。 同じ空間に女性が入ってきてくれたら、それだけで浄化されてきた。 なのに、だ。 どうしてこんな目に合うのだ。
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