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俺は咲良に拒絶されることが怖い。
そして、何よりも咲良を失うことが怖い。
咲良に拒絶されるくらいなら・・・咲良を失うくらいなら・・・。
そんなことを思っていたら咲良に触れることも咲良の言葉を聞くことも怖くなった。
拒絶されるくらいならこちらから拒絶してやる。
失うくらいならこちらから突き放してやる・・・。
「好きですよ。要さん。ずっと一緒に居てくださいね? あの約束・・・忘れないでくださいね?」
そう言って俺の胸にすがる咲良を俺はぎゅっと抱きしめた。
「そんなに俺のこと・・・好き?」
「好きですね」
咲良は食い気味にそう言ってきてクスリと笑った。
嗚呼・・・本当に・・・。
「最期のそのときまで側にいる」
俺はそう言って咲良をベッドへと押し倒した。
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