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「俺は今でも貴方のモノなんですよ? なのに他の人を勝手に好きになるわけないでしょう?」
そう言った咲良の声は震えていた。
それでも咲良は言葉を続けた。
「要さん・・・言われましたよね? 俺を飼ってくれるって。アレは嘘だったんですか? アレはその場限りの言葉だったんですか?」
違う・・・。
そうじゃない・・・。
「貴方は・・・要さんは強引なくらいが丁度いいんですよ。俺はそんな要さんのことが好きなんです。なのに今の要さんにはそれがない」
咲良はそう言うと俺から離れて大きな溜め息を吐き出し、ベッドに横たわっている俺をじっと見つめ見た。
ゾクリ・・・。
俺は背中に冷たいものを感じた。
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