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「飼い犬だって噛むってこと・・・知らないんですか?」
咲良はそう言うとクスリと笑って上の服をバサバサと脱ぎ、俺の上の服へと手を掛けた。
おい・・・待て・・・。
お前・・・誰だよ?
目の前にいるのは間違いなく咲良のはずなのに俺の目の前にいる咲良は咲良であって咲良ではなかった。
俺はお前を知らない・・・。
そんな冷たい目をしているお前を・・・咲良を・・・。
「アレ? 動揺しちゃってます? まあ、無理もないか。要さんは俺の二面性を見るのはじめてですもんね。うん。仕方ない、仕方ない」
咲良はそう言うとどこかの黒猫のようにクスクスと笑って俺の服を脱がし、今度は俺のベルトをガチャガチャとやりだした。
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