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「咲良。・・・ごめん」
俺の謝罪に咲良は『はい』と答えて俺の背中に手を回してくれた。
嗚呼・・・温かい・・・。
素肌に感じる咲良の温もりに俺は小さな溜め息を吐き出し、目を閉じた。
幸せを感じる。
「俺は要さんのことが好きです。離したくないし、離れたくもない。なのに他に好きな人なんてできるわけないでしょう?」
ぐずぐずの咲良の言葉に俺は本当に申し訳ない気持ちにさせられた。
俺だって咲良と同じ気持ちだ。
俺は咲良のことが好きで咲良を離したくないし、咲良から離れたくもない・・・。
なのに・・・だ。
なのに俺はブレた・・・。
自分が傷付きたくなくて・・・。
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