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「亜美ちゃん?」
「あ……ごめん。なんだっけ……?」
「だからね、サークルの友達とカラオケ行ったんだけどさ……」
篤くんは、今年の四月からこの町を離れて東京の大学に通っている。第一志望ということで、合格の知らせが来たときはふたりして喜んだが、引っ越しの前日はふたりして泣いた。
離れ離れは嫌だった。
「毎日電話するから。必ず」
そう約束して、篤くんは旅立った。
たしかに、最初のうちは毎日のように電話していた。
でも、そのうち篤くんの方が忙しくなってきて、今は週に一回、月曜日に電話することになった。
まだ二ヶ月しか経ってないのに……このままのペースで電話の回数が減っていったら……
私たち、どうなっちゃうんだろう?
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