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どんな人にも誕生日はあるけれど
私にとって、誕生日はいくつかある。
この世に生まれて来る前に、
母のお腹に飛び込んだ日がひとつめ。
そして生まれてきた日がふたつめ。
もっと遡ると、父と母が出会い恋をして
永遠の愛を誓った瞬間もまた、
私が生まれる環境が整った日でもある。
普通の人は知らないことだけど、
私はちゃんと覚えている。
そういうことは忘れないみたい。
それから、私が晴馬と出会った日も
誕生日みたいなものだ。
あの瞬間から、私は自分の生き方の中に
彼の存在を取り込んで今日まで歩いてきた。
彼失くして今の私は存在しない。
この2年間を振り返ると、あっと言う間だった。
今日、私は20歳になり成人する。
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