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解放された陰茎は、ブルンと飛び出て存在を誇るように、隆々とそびえ立つ。青年はためらうことなく、うれしそうにそれをほおばった。
「うっ、はぁ……す、げぇ」
冷たいのに熱いとは、なんとも不思議な体験だ。ひんやりとした口内で、たっぷりとねぶられ転がされる陰茎が、よろこび脈打ち先走りをあふれさす。それを吸い上げられながら口で擦られ、たまらなくなった達夫は遠慮なく射精した。
「くっ、はぁあ」
「んっ、ふう」
ジュウッときつく吸い上げられて、達夫は腰を突き出した。筒内にある残滓までをもキレイに吸い取られ、淫靡な陶酔に目を閉じた達夫の脚が開かれる。
「うえっ?」
青年がまたがるものと思い込んでいた達夫は、おどろいて肘で上体を起こした。
「なんで、俺が股を開かれてんだ」
「僕があなたを抱くからですよ」
「は?」
「言ったじゃないですか。童貞のままなのが心残りだと」
サアッと達夫の血の気が引いた。
「ちょ、待て……待ってくれ」
「待てませんよ。そっちだけがいい気持ちになって、こっちが置いてけぼりだなんて殺生なことは言いませんよね」
「いや、なんつうか……ほら、ケツに入るわけねぇしよ」
「安心してください。こちらは霊体ですから、物理的なものはありません。感覚だけがあるんです」
「いや、それでもよぉ」
「ここまできて、つべこべ言うのは男らしくないですよ」
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