ひと夏のーー?

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 喜々として、青年は激しく達夫を責め立てた。たしかに物理的な圧迫はないが、得体の知れない刺激が尻の先から頭の先へと突き抜けていく。 「はんっ、はんぁ、あ、ま……っ、ぁ、おかし……こんっ、ぁふ、く、うう」  ガツガツと打ちつけられる達夫の陰茎が元気を取り戻し、青年の動きに合わせて揺れながら先走りをまき散らした。 「感じているんですね……ああ、うれしい……僕に抱かれて、気持ちがいいんでしょう」 「や、ちが……んぁあっ、は、ぁああうっ」 「うそはいけませんよ? 自分の体の正直な部分がどうなっているか、わかっているんでしょう。認めたら、もっと気持ちよくなれますから、受け入れてください」 「そんっ、あ……あぁっ」 「さあ、きもちがいいと言ってください」  艶然とほほえまれ、耳朶にあやしくささやかれた達夫の意識が、淫らな悪寒にゾワリと揺れた。 「んぁっ、き、もちい」 「もっと、はっきり」 「はぁ……きもちぃ」 「僕に抱かれて、きもちがいい……と」  どうにでもなれと、淫靡にぼやける意識の奥で達夫は吐き捨てた。 「兄ちゃんに抱かれて……っ、き、きもちいいっ」  言い切った瞬間、恐ろしいほどの悦楽が達夫を呑み込んだ。 「ふはああっ、あっ、すげ……ああっ、んぁ、兄ちゃ……っ、は、ぁあ」     
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