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童貞だと言っていたのに、キスは異様にうまかった。口の中の性感が巧みに引き出されて、股間に血液が集まっていく。息が上がり、呼吸が荒くなって胸が大きく上下すると、乳首をひょいとつままれた。
「ぅんっ」
クリクリといじられると、そこが甘痒くなった。男も乳首は感じるものと知ってはいたし、過去につき合っていた女にそこをいじられたこともある。しかしこんなに簡単に、快楽を引き出されはしなかった。
「っ、兄さん……ほんとに童貞なのかよ」
「童貞ですよ、正真正銘。でも、寸前までは何度も」
「だからか……っ、ん」
「色っぽい顔ですね」
「は、そうか」
「すごく、そそられます」
「そいつぁ、よかった……っ、は」
唇が離れて乳首を含まれる。夏の熱気を追い払う愛撫に、性欲の熱を引き出された体は奇妙な感覚に過敏になっているようで、達夫は湧き上がる嬌声を喉奥で潰しながら育っていく己を感じた。
「ふっ、く……ん、ぅ……は、ふぅ」
「ふふふ」
たのしげな含み笑いに気恥ずかしくなる。青年は遊女かと思うほどなめらかな動きで指を動かし、達夫の性感帯を探り当てては淫欲を引き出していく。
「ぁ、はぁ……んっ、ぁ」
とうとう口を開いて嬌声をこぼした達夫の股間は、ギチギチとズボンの中で苦しいと訴えるほどに育っていた。
「苦しそうですね。すぐ、出してあげますから」
「おう……っ、ああ」
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