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『極楽浄土』
誰もが一回は聞いた事があるだろう。
しかしよく考えてみろ。
極楽があるならその極楽を汚そうとする輩もいるって事。
そんな輩を俺ら霊能力者が退治し味方につける。
そう言う霊能力者が俺ら。
加勢組。
さっき説明したように、退治した妖怪などを味方につけるて事でつけられたんだ。
加勢組ってな。
面倒な仕事さ。
けどよ、そう言う霊能力者は指で数えられるほどしかいない。
そこで、天から授かったこのありがたい能力を何かに、活かしてみようと言う事で仕事みた
いにしてる。
「待ちやがれっ」
俺は少林寺中学に通う中一霊能力者、松林風雅。
「風を感じるぜっ」
こいつは中国人とハーフの森上琴梨。
ふざけた奴だが姫路城の主、刑部を味方につけたほどの能力者だ。
今何してるかだって?
追いかけてんのさ。幽霊を。
何の霊か?
それはそれは皆さんよくご存じ、「番町皿屋敷」のお菊の霊さ。
幽霊は俺らの専門外だが、学校の先輩がこう言うのが得意なので学校におびき寄せようとしている所。
「遅いよ。風雅」
「って、お前が速いんだよボケッ」
こいつ、暴力娘はカンフーも達人なみ。
だから足速いんだよ。
「オマエは霊的先輩呼んで来るネ」
琴梨はそう言った瞬間さっきよりスピードを上げる。
「勝手に決めんなよ。つーか待て。おいっ」
風雅が叫ぶが琴梨はお構いなしに走っていく。
まったくしょうがない奴だ。
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