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「そして琴梨さん。貴女には罰をって琴梨さん? どこなの」
「鬼ごっこ、スタート」
遠くでそんな声が聞こえる。
よく見るとお菊の霊をまた追っかけてるバカがいる。
「あの人はどうして人の話をちゃんと聞かないの?」
しかし2人とも学校にはちゃんと向かっていた。
「どう言う事したらこうなるんだ」
古校舎に戻ると大変な事になっていた。
パーティーみたいに机が並べられ、クラッカーや急いで持って来たのか崩れかけの
ケーキもある。
その時琴梨が帰って来たらしいのだが、パーティー会場(?)を見て、
「ワーイ。パーティー、パーティー」
琴梨は真っさっきにそばによる。
「せんせー、どうなってんすかこれ。井戸は?」
俺は驚きすぎてこんな事しか言えない。
その時何かを感じ動きを止める。
「風雅さん、そんな言い方ないでしょう。こっちも急いで用意したんだから。井戸も用意しま
したよ」
このせんせーの言い方全てが怖い。
その時この会場(?)を出ていく者があった。
しかしそれを見た霊的先輩がその首根っこを掴み会場に連れ戻す。
「逃げる事はないじゃろう」
よく見るとその正体は死神美杏だった。
「あのっ、よ、用事が」
美杏そう言い立ち去ろうとするがまた首根っこを掴まれる。
「またさぼるのか? お前にはこの霊をあの世に送ると言う使命があるだろう」
霊的先輩は美杏の痛いところをつく。
美杏はこっちでもあの世でも、学校1のサボリ魔なのだ。
「先生、それで井戸は?」
話がズレた気がするが気のせいだろうか。
その質問はちゃんと聞いてたみたい。
月夜先生は指を立てて言った。
「井戸ならちゃんと用意してますよ」
月夜先生は会場(?)の机の下から何かを取り出す。
「これです」
月夜先生がある物を取り出し、目の前にバンッと置く。
それを見てみんなは呟く。
「丁度良いな」
「あめーじんぐ」
「違う、絶対に違うぞこれ」
そして琴梨が一言。
「デカいゴミ箱ネ」
よく学校とかで置いてる、青っぽいゴミ箱のデカいバージョン。
人が入れるぐらいの。
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