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横浜。
桐生邸。
「岳(ガク)、魁(カイ)朝よ!!おきてっ!!」
私の朝は二人の子供を起こす所から始まる。
私は桐生留奈(キリュウルナ)21歳
私は夫である桐生捺(キリュウナツ)と16歳の誕生日に結婚。
私と捺の結婚は所謂政略結婚で、最初は愛がなかった。でも、色んなアクシデントに見舞われながら、愛を育み、双子の男児のママとパパとなった。
世間では早婚の部類に入るのだろう。
私自身も16歳で結婚するとは夢にも思わなかった。
捺と結婚させれたのは青天の霹靂。
「パパはいつ帰ってくるの?」
「週末には帰って来るんじゃない」
「ふうん」
岳はデザートの苺を口に運びながら相槌を打つ。
「岳、デザートは最後に食べるモノよ。先に、パンを食べなさい」
「ええ~っ!?やだっ。おれ、苺大好きなんだもん」
岳はやんちゃで、私では少々手に負えないタイプ。
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