黒と白のMR

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黒と白のMR

―美紅side- 今まで、尚貴社長しか知らなかった私の素性がバレてしまった。 「君が桐生議員の令嬢だったなんて・・・」 朝一番に、江上部長が私を執務室に呼び出した。 「隠していて申し訳ありません」 「結婚するんだっておめでとう」 「ありがとうございます」 私は皆と対等に居たくて、素性を隠していた。 「でも、素性がバレたからと言っても・・・普段と変わりはないから。 これからも、頑張ってくれ。桐生」 「はい」 私は江上部長に一礼して執務室を出た。 社内は私のコトよりも、外資系薬品会社「ジーザス」との業務提携の話で持ち切りだった。
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