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エピローグ
楽しい時間は瞬く間に過ぎ、
ハネムーンの最終日を迎えた。
午前中にお土産の買い物を済ませ
南国での最後のランチをよく味わってから
サイパン国際空港へ移動した。
サイパン国際空港は私達と同じように
日本へ帰国する家族連れで賑わっていた。
飛行機の搭乗時間を待ちながら、
私は隣の椅子で雑誌を読んでいる
圭ちゃんに話しかけた。
「あっと言う間だったね。」
「そうだな。まぁ、あと3日休みがあるから
帰ってのんびりしよう。」
「うん・・・。」
私は圭ちゃんの横顔を改めて見つめた。
「本当にありがとね。」
圭ちゃんはきょとんとした。
「何が?」
「行き先の変更を許してくれてすごく嬉しかった。」
「ああ、そんなことか。別にいいよ。」
雑誌をパタンと閉じて、圭ちゃんは立ち上がった。
「飲み物買ってくる。何がいい?」
「お茶がいいな。」
「了解。ちょい待ってて。」
圭ちゃんは売店の方へ歩いていった。
照れるとすぐに逃げ出す圭ちゃんが
とても愛おしかった。
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