エピローグ

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ずっと一緒にいたい・・・。 あの夜、私の言葉に圭ちゃんは 「当たり前だろ。」 って言ってくれた。 でも。 そんな当たり前のことが 当たり前にできない時代があった。 多くの人々が大切な人を思いながら 異国の地で命を散らした。 会いたい。 ただ会いたい。 そんなささやかな願いさえも叶えられないまま。 おじいちゃん。 やっとおばあちゃんに会えたね。 一緒に帰ろう、私達の故郷に。 おじいちゃんの身体はあの島の土に還ったけど 心はきっとここにあるはずだから。 おじいちゃんが最期まで守り抜いた この懐中時計の中に。 そしてずっと会いたかった大切な家族のそばで おばあちゃんと2人、安らかに眠ってほしい。 もう二度と離れることなく、永遠に。 おじいちゃん、おばあちゃん。 私は圭ちゃんと一緒にあの島に行けて 本当によかったよ。 大好きな人と、ただ一緒にいられる幸せ。 私達に一番大切なことを教えてくれて、ありがとう。
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