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三好純子《みよしじゅんこ》(16)
あ。。。あの子また来てる。
純子は常連であろう親子の姿を見つけた。
この店がオープンしてから早半年。
純子はそこからずっとアルバイトとして働いている。
親子は週に何度か店にやってきた。
いつも男の子が100円を握りしめて、レジに駄菓子を持ってくる。
純子は菓子に購入済みのシールを貼り、男の子に手渡す。
「はい。どうぞ。」
「ありがとう!」
男の子は元気いっぱいにお礼を言うと、父親のもとに駆けて行った。
(可愛いなぁ。。。)
純子は親子の姿が消えるまで見つめていた。
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