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三好純子(26)
最後にもう一度だけ抱かれたかった。
純子は筒井家を訪ねた。
「今日は妻も息子も家に居ないから。」
そう言って誘ったのは康治の方からだ。
彼と付き合って長い。
康治から告白されてから5年が経つ。
最近、彼の息子の航からも告白された。
日々大好きな彼に似てくる航。
不倫を精算するいい機会だと思った。
これで康治に会うのは最後にしよう。
次に会う時は息子の彼女としてだ。
そう思った矢先だった。
リビングで抱き合い、彼と愛し合っている最中。
康治の背中越しに航が見えた。
「。。。ヒッ!!」
声にならない声が出た。
いつから居たのだろう。
青い顔の航。
その右手には鈍く光る刃物がーーー。
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