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梶谷は、お盆に嫁の諏訪子といっしょに、諏訪子の実家に里帰りをした。 結婚前に一度訪ねたことはあったが、あわただしく帰った前回とは違って今回は泊りがけだ。 実家は山奥の集落で、家は十数軒ほどしかない。 子供と若者は一人もおらず、中年でさえその数は少ない。 還暦が近い諏訪子の両親でさえ、この村では若手だ。
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