目覚める。

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「…そこまで強調せんかてええんとちゃいまっか? ほな、トモ姉ちゃんで。 おおきにトモ姉ちゃん。 せやけど、先にサザン撮らへん? あのアホがラピートて… 東急車輌の職人さんに聞かれたら笑われてまうわ。 それと、あのアホはともかくさっきの東のダボは、絶対に絶対ワイの友達ちゃうでトモ姉ちゃん」 余程甘やかされ少年が気に障ったのだろう。 ジュックンは2回も絶対を重ねて自分の友達ではないと念を押す。 故にトモはそれ以上甘やかされ少年については触れず、ジュックンの提案に賛成するのであった。 「サザン! それいいね。 私実物見るの初めてなんだ」 「? 難波の駅にいてへんかったん?」 「それなんだけどね… 乗った電車が難波を出てすぐに寝ちゃったみたいなのよ」 「あほやなあ…」 「あはは… そうだね。 ジュックンと知り合えて良かったわ」 「お、おだてたかてなんも出ぇへんでトモ姉ちゃん」 確かにジュックンの言う通り、折角南海本線の駅にいるのだから看板特急サザンを撮影しない手はない。
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