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 何が起きているのか、レイレスには理解できなかった。  気付けば、膝裏を打たれ、柔らかな草の上に横たわっていた。  胸のあたりに、銀の髪が見える。それに触れようとすれば、捕まり、捕れられた指はその唇へと運ばれていった。  熱い。  柔らかな感触。  その内蔵に触れたような直接的な感触は、レイレスを愛撫するエィウルスの舌だった。  指に絡まり、唾液を滴らせたまま、次にはレイレスの胸へと降りた。  胸を包む包帯を難なく解いた指が、下肢を辿る。 「…ぁ…!…」  レイレスの雄を、そっとエィルスの手が包む。 「や、め…っ」  初めて口を吐いて出た拒絶は、暗闇に飲まれていく。  先程指を絡めた感触が、己の雄を包んだ。  ざらざらとした、柔らかな熱が、強張るレイレスから力を奪っていく。 「…ひ…、ゃ…っ…」  身体を捩ると、腰が浮き上がった。  その腰を抱かれ、更にエィウルスの咥内奥深くに吸い込まれていく。  一度奥まで咥え込んだレイレスの雄を、長い指先で扱きながら出すと、レイレスの濡れた先端を、エイウルスの舌先が強く抉る。  潤みを滴らせる小さな穴を、エイウルスの舌先は執拗に追い込む。  その合間も、強弱の波を与え、上下に愛撫を続けていた。 「だ…め、…そん、いぁ…っ…ぁ…」  レイレス自身、触れたことが無いわけではなかった。  己の快楽はレイレスが一番知っているはずだった。  それを、簡単にこの男は暴いていく。 「ぃや…、も、う、だ……っ」   駄目だと、そう唇が震えた瞬間。  白く、脳裏が弾けた。 
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